きゅううっ

2004年5月18日
午前
久し振りに顔を出した「お客さん」
いま自分がいつのどこにいるのか、分からなくなっているような、きょとんとした顔でセッションに来る。
もう一言ことばをかけたいところだったが、他の「お客さん」の対応との配分を欠き、対応しそこねた。
午後の様子を見て、申し送っておく。
午後は少しはっきりした表情だった。

午後
この4年、かなり崩れ続け、ぎりぎりの橋をくぐり抜けた人が、足を運び続けているセッション。
他の「お客さん」にも彼女の思いは伝わっている。

もうひとり、いつもと微妙に違った様子の人がいる。できるだけ声をかける。コンタクトを取って、自分がそこに居ることを、他者の認知によってでもいいから、感じて。
もうひとり、淡々と、丁寧な言葉で、平気そうな話し方をする人。しかし、体の状態には訴えがある。もともと表情の堅い人だが、いつもに増して表情が動かない。
目線を合わせ、時間をかけてつなげる。
際どいかもしれない。上司に報告。

グループ内で、意識を向ける配分を偏らせると、大丈夫な人まで揺らしかねない。意識を均等にひろげる。

夕方、普段集団内には入らない、10代の少女が自分から話しかけてくる。他に人がいなくなるのを待っていたかのように。
こういう隙間待って、待って
ようやっとつながりを手に入れているのかと思う。
さっきまでの閉じた表情が嘘のようにはしゃいでいるのが、まるでスタッフを一人占めしているのが、この上なく嬉しいといった様子に見える。
「飢え」っていうことなのかな。
一度にほおばりすぎないでね。
お腹がビックリするから。
ここでは、突然奪われたりしないから
またおいで。

イベント事は、こういう機会を普段より提供しうる。
「お客さん」たちの笑顔、笑い声が増える。

あたしはこういう時に、たまらなく
きゅううと切なくなる。

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