「声」

2004年6月3日
今日の講師は

「声の恐い人」であった

こんな声は初めて聴いたな

目をつぶって聴いていると

ものすごい情報量

怒りと激しさと、哀しみと、誠実さと、愛情と

おどろおどろしさ

化け物の領域

どれだけの修羅場を通ってきているのか、という声



声はちいさく、通らず

抑揚はなく

胸のざわつく始まり

声の中にある「怒り」が不快

強い言い切りではないのに

確かな枠組みが浮かび上がる声

人を逃さない声とその投げ方


こういう「恐さ」は初めてだ

まっすぐで
「暖かさ」というのにも「ぬくもり」というのにも届かない
「ある"厚さ"」

対面した時にこちらに浮かび上がるものの確かさがあり
浮かび上がるときの速度が呼吸に沿う

こういう「愛情」もありか
この人はこんなふうに「お客さん」たちと会っているのか


これは、少し集中力を落としただけでも聴き逃す「かたち」

けれど確かに

まだ震動している



「恐さ」が私の中で「おもしろさ」になっていることに気づく

このおもしろさにそうとう惹かれている

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