準備

2004年6月19日
普段は辟易する仕事がたまっていたが

ふしぎと今日はさほど気にならず

その分さらりと片付く

課長と相棒と、来週のスケジュールの微調整をし

月曜の準備をし

この分だと、夜祖母に会いにいける

祖母は柔らかいサーモンピンクのシャツを着ていた

その色がとてもよく似合っている

ずっと着物で通してきた祖母も

デイケアで入浴サービスを受けるようになり

洋装を勧められ、この数ヶ月娘達が山と持ち寄る洋装に袖を通すようになった。

1、2年前よりも、かなり楽に周囲の世話に身を委ねられるようになったのかもしれない。

少しずつ、自分が「(何もかも家のことは仕切れていた祖母にしてみれば)何もせずにいること」「ゆっくりであること」に対する
「老い」に対する
不安が、ゆっくりと
「覚悟」とは感じさせぬほどの静けさで準備されていく
「覚悟」に抱きとめられていくかのよう

きっと、こんな若輩の釈する言葉など
意味を成さないほど壮麗な現象
なんだろう

祖母が庭の梅の花のことを読んだ俳句を持ち出し
これまでぶつかりがちにやってきたお嫁さんが、「梅を植えてくれたんだ」と言った。
そのさらりという言い方が
多分、叔父をとても助けている。

会うたびに、祖母は少しずつ
違う人になり
少しずつ
確かに準備を進めている

  

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