今日の彼女

昼にレイトチェックアウトをして

買い物をして、お茶をして、友人と別れる

獲物はDiana Krall”The Look of Love”・・限定版に弱い

と、今年一本つぶしたジーンズの後釜になりそうなものをたまたま見つけ、即決

すそ上げを頼んでからその店がOCTOPUS ARMYだったと気づく

若返った気分

私は物が気に入れば店はどこでもいい人

今の仕事を始めてから、服を買うのに時間をかけなくなった

買い物するにも集中力がいるので、出会えた時がチャンス


夕方新宿で、仏国から一時帰国中の友人に会う

新宿駅付近で静かにゆっくりいくらでも話せる珈琲の美味い店を最近知った。そこへ直行

彼女が渡仏してもう10年になった

お互いそう変わらないのだけれど、やっていることは随分変わった

一つ所に居られず、定職に就ける性質ではなかろうと思われていた私が勤め人で

仏人の養父母たちの店を継ぐために、資金稼ぎにまたいくつか事業をするらしい。

「強い」娘である

頑固者なんだと本人は言う

私も頑固だけれど、意固地に近い頑固

彼女の頑固は筋金入り（恐いわそれ）

筋金が入ってはいるけれど、至極繊細なおんなのこの顔をそろりと出して

数年ぶりに男性と付き合いだしたのだと、ようやく話す

しかも人に「いろっぽい話はないの？」と振っておいてから（笑）

彼女のそういう儚げなところを、20年程前から知っている

2年前に母親を亡くし

1人仏人の中で生きてきて、今だからそこにふっと行けたのだという様子が伝わってくる

それでも「私が帰るまでに煙草を止めていなければ別れる」と言ってきたのだと言う

決して言葉を行動と違えて使う人ではない。それを分かっていないようなら、再会後、彼は慌てふためくことになるな

私はといえば、この2年、母を亡くしてからの彼女がくぐってきた時間に対して、届けられるものは届けたので、気が済む