風の入り方

2004年11月2日 映画
朝電車に乗りつつ突然思う
「もうそろそろ怒り以外の感情が欲しい」
どこもかしこも怒りばかりだ
新人さんたちは、元課長と理事会に
相棒は理事会に
理事会は職員に
お客さんたちは、お互いと職員に

もうそろそろ風穴が欲しい
息が詰まってくる

昨夜遅く
「ザ・ダイバー」というデニーロが出ている映画が流れていた
たまたま出くわして、途中まで観ていた
かっこよくない人の姿
情けない人の姿がたくさんあり
その中で主人公の黒人男性は、歯を食いしばり、顎を上げ続け、目を閉じることをせず「不屈の精神」を示しつづける

いわゆる「間違い」だらけのなかで、間違え続けながら、格好悪かろうと何だろうと、情けなかろうと何だろうと、色んな人がそういう自分で、自分と闘っているように見える

格好悪く、情けなく、それでもあがいていたり、それでも自分以外の人になれないことを知っている人が好きかもしれないな

私は、顎を上げることも、目を開いていることも、声を発することもできる

そんなちょっとしたことで、随分いろんなことが違うだろう

映画は最後まで観なかったけれど、またどこかで観つけてきて最後まで観よう

風穴を開けるには、充分な情報が入ってきた

波や風向きが変わるのは、ほんの些細なところからなんだろう

怒り疲れてそこから離れると、自分がすでにどれだけのものを手にしているかは知れる

それがどんなにありがたいものかも知れる

気持もからだも今日は久しぶりに柔軟に動いていて
考えすぎずに行きたい方向に向かえて
随分らくだった
「ありがたいな」とか「うれしい」とか「たのしい」とか「おもしろい」とか「よかった」とか
そんなものが居られる空間が、どこかにできたみたいに

 
 

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