ぎりぎり

2005年10月28日
おやおやおやおや

合格していた
おどろいた

あの手ごたえで合格するということは、よほどぎりぎりで通ったということか

おそろし

封筒もあまりに薄っぺらく、やはり駄目だったかと思って開ければ
二次試験への案内つき
はらひれほれはれ
おどろいた

仕事をしている間は考えないでいられるが、ここのところ、気持ちも意欲も下がってきて、迷子に輪がかかっているところだった
今日も予定していたことができず参っていたところにこの通知で
どつかれました
「起きなさい」と

「起きなさい」

「はい」

怖さのほうが先にたった
どこかで、落ちていたら、もうこの仕事を辞められる可能性も考えていた
「これ以上はできません」
そう言ってもいいかと

おそらくまだ仕事中であろう一緒に受けた先輩にメール
仕事が終わり、通知を手にしたであろう頃に
「おめでとう。二次がんばって」と返ってくる
そんなわけはないだろ
どうだった?とたずねると
「うーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・合格f(^^;)」
とぼけやがって

あの感触の私が通って、彼が通らないわけはない

祝コーヒーに誘ってくれた
からだはあまり動かないけど、じっとしていたい気分でもなく
少し車に乗せてもらった

行きたいところがあるわけではなく
従兄弟と同じで、私は走っている車に乗れているだけでしあわせで
それを言うと
川崎の製油工場の端まで走り
そのどん詰まりで止めてくれた

2メートル以上ある高い塀を、廃材を足がかりによじ登ると
黒い海
湾を切れ切れに縁取る工場と船の灯り

塀の上にあがって初めて、波と言えるほどの波にもならない水の音が聞こえる

からだが飛び込みそうになる
抑える
何をそんなに懐かしがるのか

間違えそうになる
「間違えて」飛び込んではあかんやろと、後から頭があわててついてくる
おかしなからだ

泣きたいのに泣けない代わりに、塀の上を歩いてみる
走るのはやめておく
塀の内側を離れてそっとついてきてくれてる人がいた

へんな人

あたしは自分のことも、人のこともあまり信じるのがうまくない
多分、この人は、自分のことも人のことも信じる力を持ってる
だから、表面的ではない、見てくれでないやさしさときびしさをきちんと使えるんだと思う

「よくがんばったね」
って、あたまをぽんぽんされる

「受かっちゃってもこわい」って言ったから、来てくれたのか?
さりげなく、二次試験への彼なりの心構えを話していってくれる

あたしは、この人のことがこわい
どっかりと甘えたくなる自分がいるのが強烈に分かるから
それは恋愛なんて言えない

畏敬の念は持っていても
私自身が、この人を能動的に大切にできる力を持っていない

まだまだ、そこまで育たなければ
先は無い

道しるべのようにも思える
わたしは、地図を持っていないけど
この人は地図を描く力を持っている

なぜ、この人が、私に会いに来るのかを私は本当には理解できていない
もう随分前に理由はたずねたことがある
本人も「分からない」と言った
私にとっては、少量でも効き目の強い劇薬みたいなかかわり
そんなふうなありがたさはある

試験ひとつが、こんなに多くをわたしに運んできて
つむぎ合わせていく

そうして、運ばれ、合わされたものの中を
私は泳いで、歩いて、進んでいかなければならない

  

・・・「遊ばなきゃ」な
もたないな

うれしい
たのしい
しあわせ
どきどき
わくわく
うきうき

そういうの
拾っていってあげないと
きっと壊れる

  

 

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