凧の憧憬

2005年11月11日
日曜からあまり眠れていないこともあり
昼少し前まで眠る

午後歯医者の予約がある
今日はもうそれだけでいい
後はどうでもいい
ただ静かに何も迫られずにぼーーっとしていたい
糸の切れた何たらとはよく言うが、私はその言葉が腐るんじゃないかと思うほどよくこうなる

からだも気持ちも重いなあと、ただ凧になっていたいのだが
まだ試験のための準備はあまり進んでいないじゃないかと自分に問う
「どうすんの?あんた」

ごねつつ、ぼーっと風呂に入り、あがってくると携帯に「着信アリ」
心当たりは火曜に投函した個人教授の申し込みだ
「くっ」と腹に力が入り、思わず正座して留守電を聞く

第一希望の教授で決まり、今月唯一先方の都合の合う明日に設定してくださるという内容。
決定まで2週間ほどかかると言う話だった。お忙しい方だ。第一希望の教授はおそらく無理だろうと思っていたし、どこかでそれを願うような気持ちでいたり、それ以外の人とだと難しいだろうと覚悟をしておいたりと腹のあたりは揺れていたところへ、思わぬすばやい対応を頂いた。

しばし戸惑う
が、すぐに自分が喜んでいることが分かり、明日だろうが何だろうがこれを受けない手は無い
求めたのは他ならぬ私だ
それが与えられると言うんだ

こういうことを、私は求めながら怖れてきた
怖れて、それを「憧憬」にしたまま凧でいる時間を長くしてきた

リコールする
「先生、お時間あるとは思っていませんでした」と言うと
受付のお姉さんが、「研究科でも、グループでも担当されていて一番分かっていらっしゃるし、是非にとお願いしました。」といってくださった。
スタッフも、教授も無理をきいて下さったのだ。

頭が下がる。

明日の午後、時間を確かめ、重ねて感謝を伝えて電話を切る。

重いからだと気持ちにまた目覚ましが鳴る

が、今日はどうにも下痢と吐き気とだるさとでしんどい

まさか今週末になるとは思っていなかったので、一番新しい資料を職場に置いたままだった。

歯医者の後、教授の文献を読み直しにかかり、職場の邪魔にならない時間帯に取りに行く。

「時間を泳ぐように」
というのはこういう感じなんだろうか

その後家で朝まで明日必要な資料を書く


 

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索