地続きのところ

2006年1月21日
大阪から戻り
仕事へ戻り
意欲停滞は続く

行き先が見えてこない、ということが大きいだろう
今の職場から地続きの新しい会社へ移ることは、これまで散々振り回されてきた理事会にまだ付き合うということ

しかしほかへ移らなければ、今いるお客さんたちの一部に対するサービスは続けられる

8日、夏に事故を起こした叔父の免停が終わった
従兄弟は、この間車には乗れず、外泊はすべて電車移動だった
昔は騒音も多く、混み合う電車は嫌いだった彼が、意外なことに電車好きになり「えんひゃ、いっぷ」(電車、切符)と連呼するのに叔父も彼の妹も苦笑していた。
15日、いつもどおりの車ツアーから帰り、3人が早めに来て、「合格のお祝い」と美味しい蟹の炊き込みご飯の膳をご馳走してくれた。
従兄弟は美味い牛肉の陶板焼きと刺身に同時にありつき、うれしそうに笑っていた。

何とも、気があがって落ち着かない
今の正職を出て、一人でやろうと思うほど、身体の方が先に動き出すほどまで煮詰まっているものがまだ無い

していることといえば、相変わらず。今している仕事を支える研修をすでにいくつか申し込んでいる。
今の職場に必要なことを、少しずつ補強してきた。
その続きのことをしている。

この場所が無くなることが、やはりかなしいか
スタッフ、お客さんを問わず、多くの大切な人たち、多くの私には難しい人たちと会った
足りないことは多くても、一生懸命やったな

あともう少し、残りの時間も変わりなく最後まで務めたい

17日、先月いっぱいでナイト勤務がなくなったので、前から友人に誘われていたゴスペルクワイアに入った
発声をした後、パート分け メゾだった
意外に声が出るし、からだも声を出したがってうずうずしていた
自分でも忘れていたが、ちょこっとだけ歌っていた時期もあったそういえば
初めて歌う2曲が楽しくてしょうがなかった
最近では本当に久しぶりに

朝、なかなか起きられず遅刻寸前の日が続いた

18日、仕事の後、年末で退職となった講師の方々と、以前「ゴールデン・スタッフ」揃いだった時期のスタッフたちと新年会
そうそうたる面子
こんな顔ぶれはそうそう揃うものではないと思う
さっそく、新しい仕事のつながりが生まれていた
みんな堂々たる顔をしている
くっきりと、よれた顔をしているのが、まだ職場に残っている私と相棒のみであった

19日、木曜定例の研修が冬休みを終え、始まる
内容は復習的なもので、ちょっと今の私には「のんき」感覚

20日、春日部まで梟叔父さんに会いに行く
同業の大先輩である彼は、私の進退選択に興味津々
それでも、ご自分の経験も踏まえて、押しもひきもせず、条件つきにせず、聴いて下さる。
この人は、一人の人やものを、丸ごといいとか悪いとかで簡単に切り捨てることはしない。
在り難いこと。
ようやく、少し今の自分を確かめる

微妙に荒んだ気持ちで余計な買い物がやや増えていたここのところだったが、この日の帰りは「余計なもの」が必要じゃなかった
ゴスペルを聴きながら、機嫌よく上野の歯医者に向かい、定期チェックをしてもらう
やや、フロスのひっかかる部分を削ってもらった
丁寧な仕事をして下さる

家に帰り、切干大根を煮て、魚を焼いて、残っていた野菜となかなかなくならない野菜ジュースを使って、ベーコンと豆腐の炒め煮にする

いくつか調べ物をして、翌日の仕事の準備をする
やや、寝不足続き

21日、今日
昨夜から朝にかけて準備をした午前のセッションは、雪のわりに参加者多く、お客さんたちの真摯な思いが心臓の奥にそっと入る
午後も面子は変わっても、みなさんの思いは近い

こういう仕事を続けられて、自分も楽しんだり苦しんだりして
すごくしあわせなことも、しんどいこともあって
泣いて、怒って、笑って、情けなくなったり、恥ずかしい思いもして、また泣いて、揺れて、浮遊して、落っこちて、何かを腹に据えて
馬や歌や料理で、ささやかにしあわせになれる時をぽつぽつと持てて
大好きな人たちと会って
そうしていられれば、私はかなり満足なのかも

「夢」はまだ地続きになっていない
地続きなのは、今いるところから私の足が半歩とどく、その場所だけ
それがしあわせでなかったら、しあわせなんていつまでたってもこなかろう
 
仕事のあと、横浜の田中家へ
文久三年(143年前)から営業している老舗割烹
黒船を追い出し、その後ハリスが守った神奈川宿
今の横浜駅の辺りは、かつてはまだ海の底で、田中家へは客が船を直接つけてやってきたという
竜馬の妻、かの「おりょうさん」が働いていたこともあるとか
女将が言うには、えらい切れた人で客は並んだそうだが、人を小ばかにする性格が災いして長くはいなかったそうな

祇園の「きのえ」の次くらいに美味さに感激
海胆と湯葉の組み合わせがいい
鮪も絶品
和風に仕立てた牛肉も軟らかく香ばしい
美味いソースでした
長年主婦をしていたそうだが、10年ほど前、寝たきりになった先代の父の思いを継いだという女将の話にも元気をもらう
気丈な方だ

母の誕生日祝い
誕生日は27日で、その日はモーツァルトの生誕250年
ファンの彼女は、その天才より「190才若いのよ」と言う
4つほどさばをよんでおいでだった
母にはケーキを出してもらい、「さば」の分だけろうそくを立てた

 
 
 

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