山登り

2009年5月16日 日常
9時には出かけたいと思っていた予定が6時間押す

なんでもないことのひとつひとつが山登りに感じる1日

出かけられる理由を増やしたくて、出先で友人とも会えないかとじたばた画策

友に会うことは叶わなかったが、彼女に今の自分を受け止められてようやく動き出す


それでも辿り着いた先には、知人の個展があり、その作品に少々目が潤む

65歳から絵を描き始め、67歳で全国展で入賞を果たし、70歳で個展を開かれたおじさま

120センチ四方の大きく緻密な風景画を、3ヶ月もかけて仕上げていくと言う

なんでもない風景にさりげない、日常的なあたたかみを感じさせる絵

さりげなさの中に、不屈の決意を隠し秘めている強さとやさしさと

夕日の一筋、朝焼けの薄光の、その瞬間を逃さない目を持っている

ごくごく当たり前のことを、誠実に淡々と護ってきた人の作品

迎えてくれた画家と奥さまも気さくな方々で、丁々発止のやり取りを聴いているだけでこちらも笑ってしまう和やかさを持っておられる。

楽しく、うれしい気持ちと、
やがていたたまれなさを抱えて、逃げ出したい気持ちをうっすら持ちながら
お茶のお誘いをお断りして、帰ってくる

画家さんの描いた山頂を、便乗して私も少しだけ覗き見させていただいた

居たたまれなさは、本当は、自分の足で、からだで、それを見に行きたい、ということなのか

自分の動かなさやら諦め感、に対する後ろめたさなのか

あいかわらず、よく分からない

多分眠りも呼吸も浅くなっていて余計に

なぜしたいことを、したいようにさせないのか

疲れているだけなのか

いま動かないことにどういう意味があるのか


分からないことは、分からないままにしておくしかないこともあるだろ

「つかれる自分」をやめなさい

すとっぷすとっぷ

 

   
   

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