毒抜き

2009年9月9日 日常
8月下旬からこっち、何をどうしてたんだか
大した予定があるわけでもないのに、日々目の前のことに応えていくことで終わっている

イベントが近く、メールのやり取りにえらい時間がかかる

考えすぎ、気を使いすぎなんだろう

とは思いながら、急ぎすぎた対応の後は凹むことが多いので、やはり時間をかけてしまう

長年根っこにひびが入っているであろうに、何とか踏ん張っていた歯の根本が、とうとう昨日から一挙に腫れて歯医者へ

原因はわかっている
帰りが終電になりそのまま寝入ってしまった夜、マウスピースをしていなかった上に、そういうへたっている時こそ歯軋りがひどかったせいだ
翌朝もうやっちゃってる痛みになっていた

歯そのものを診る前からDr.に「とうとうきたね」という顔をされ、レントゲンを撮りもしたが、現像があがってくるのも待たずに噴霧麻酔をかけられる
ひさびさの抜歯である

長年「いつまでもってくれるか」と言われ続けた歯だ
右側だけこれだけお多福になってればね
そうですね

これまでよく頑張ってくれました

がんがんに麻酔を効かせた口の中に、アイスピックさながらのお道具を差し込まれ、ぐりぐりごりごりほじくられる
最後はペンチらいくなものでずっぽりすっぽ抜く
この手順も久しぶりだけど、このDr.は腕がよいしやさしい配慮もある
実況中継もある
「やっぱり頬の側の(顎の)骨がない(薄い)人なんだね」
「やっぱり血が少ないねえ」
勝手知ったる他人の口
このDr.には、昔反対側の同じ辺りの歯をインプラントにしてもらっている
その時、いざオペで歯茎を切開したはいいものの、顎の頬側の骨が薄すぎて金属根を埋め込むことができず、急遽奥歯の更に奥の肉を開いて、顎の奥の骨を削って移植し、薄い部分を補強してもらったという、懐かしい経緯がある。
おかげでオペは2度に渡り、お多福顔をお客さんに楽しんでもらいながら仕事をする日数も増えた。
血は少なくても、血の品質は移植できるほどよいですよ。
ヂマンですから。

「せっかくだから見せてあげる」と口の中に綿を詰められたまま、取り出された半透明の薄いピンク色をした歯の根にきれいに入ったひびを見せられた
「ここからこう下にどうしても菌が伝っていっちゃってたんだね」
丁寧な解説つき

おつかれさまでした

おかしな話し、傷んだ歯を抜いてもらう時って、何だか毒抜きをしたような感覚がある。痛くないわけではないし、後も困らないわけではないのだが、どこかとてもすっきりする。

これだけ書くと、どんだけ歯が無いんだという感じだが
ブリッジは使っているものの、食べるのに困っているわけではない。

苦手な麻酔も頑張ったご褒美に、帰りがけ神田達磨のたい焼きを買ってやった
何も歯を抜いた直後に、とも思いながら、食べがたい時こそ食べたくもなる
美味いわ痛いわ血の味はするわ、なかなか泣ける味わい

次は全快で食べよう

  

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